ss0922 したたかにシュミレーション |
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「では、シュミレーションを船団全員で実行しましょう」 「ん、ん、シュミレーション?」 「はい、船団長。この地球という星には格好のアイテムが揃っています。本格的に有益な星々を侵略しに行く前にこの地球という星でシュミレーションを実行するのです」 「なるほど、宇宙時代を迎える直前の原始的な文明を持っている、我々によく似た人間という生物が居るからか?」 「そうです。あくまでもシュミレーションですから、滅ぼしたりしてはいけませんよ」 「それは難しいな、ま、なんとかやってみるよ」 「スムースに侵略シュミレーションが実行出来ましたね」 「それが…」 「どうしました?」 「地球人は宇宙での自分達のレベルを知ったらいなや…」 「…」 「つまり彼等も侵略されるというシュミレーションを便乗して実行しだしたんだよ」 「むかつく奴等ね」 「やっちゃっていい?」 「いいわよ、プライドの無い奴等なんて宇宙に必要ないわ、滅ぼしちゃいなさいよ」 「あれ?」 「地球人居なくなっちゃってるわね」 「…、俺達こんなに大勢でこの星に来ていたっけ?」