ss0919 意図電話 |
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「糸電話?」 「意図電話だ」 「え?」 「意図したとおりに相手の意思を操作出来る電話機だ」 「え?」 「つまり、こちら側の言う事を素直に聞いて実行してくれるように操作出来る電波を流す事が出来る電話機なのだ」 「凄いですね、各国の首脳にかければ世界征服も出来てしまうという事なのですね」 「そうだ、意図したとおりに事が運ぶ様になる。まだ実験中なので市外にはかからない様にしてあるけどね」 「彼女に電話かけてもよいですか?」 「いいよ」 「うちの会社のアイドル全員に電話かけてもよいですか?」 「いいよ」 「…、もしかして」 「うん、もうこの周辺のモデル地区には普及済だ。相手も意図電話の機能で話してくるからデートは成立しないと思うよ」 「…」 「よかった。君と僕は相思相愛だったんだね」 「うふふ、本当にそう思う?」 彼女は相手に気付かれない和音混信サブリミナル機能の付いた最新型意図電話を携帯していた。