ss0917 黒点
「なにじろじろ見てんのよ」
「お前肌が妙に白いそして…」
「あたし白人だもん」
「あはっ いや、確かに白人並に白くて白人並にそばかすがあって白人並に…」
「そう、ほくろが無数に有るのよ、ちょっとコンプレックスだわ」

「…」
「そう、肌を焼いてほくろを目立たなくしようと思ったけど、赤くなっただけですぐ剥けちゃって… そして…」
「ほくろが倍増… いやもっと物凄い量に!」
「どうしましょう」
「どうしましょうって、どうもこうも、あれ、お前熱もってないか?」
「そうなのよ、体が火照って熱いわ、病気って感じじゃないの、逆に元気もりもりで暴れたい気分なのよ」
「うわっ! みるみるほくろが増殖しているぞ!」
「いやん 黒人になっちゃう!!」

「今時やまんばなんて流行らないぞ」
「そんな事より、体がちょ〜熱いわ」
「もしかしてほくろなんかじゃなくて『黒点』なんじゃないのか、それは!! 物凄いオーラが、コロナが出ているぞ!!」
「躍動を我慢出来ないわ爆発しちゃうのかしらあたし」
「オーラしんない!」
「コロナ!」