ss0913 理想国家は型(かたち)から。
「卑弥呼って典型的な日本人で代々A型の血で明るく綺麗な娘って決まっているんだな」
「そうだよ、儀式や政なんて形だけでいいんだ。アイドルとして君臨して居てくれればそれだけで良い」
「取り巻きの貴族はB型の奴等なんだ。確かに文明が進んだ国では能力を最大限に自由に発揮出来る奴等だ」
「官僚、政治家はAB型なの?」
「ああ、なんでも文明が進んだ国では柔軟に二つの思考で対処したり、偽りから真実を作ったり真実を偽りにする事を平気で出来るという事だかららしい」
「軍事に関わる奴等はやはりO型の連中か。野蛮で基本的に体力勝負が好きな奴等だからな。勝負に関しては沈着冷静で戦略思考にも優れ、時代遅れだが黎明期の会社を興す社長タイプで仲間意識も強い」
「このような理想国家を造る為に血液型は分化し、発達進化して来たのだろうか?」
「かもな、各器、各カーストに割り当てられその生活に慣れてしまうと、以前の混沌としたランダムで自由な職業選択の時代の人間よりもストレス無く生き生きと生活しているように見える。この社会では自殺者なんてゼロだしな」
「でも、刺激が無いんじゃないのか? 混沌としていたから生きるのが楽しかったというのも有った様な気がする」
「刺激は有るさ、各カースト内でもっと細分化してゆく筈だからな」
「そうだな、既に各血液型内で輸血の互換性が無いくらいに変化しているのも居るからな」