ss0912 不特定多数
「誰でもいいから殺してみたかった」
「最近そういう奴が増えているよな、その数の多さは戦争の無い国特有の思考かも知れない」
「なるほど、やはり人間は常に争い殺していないと落ち着かない生き物の様だな」
「これ」
「ストレス解消殺し屋セットとか書いてあるぞ。オモチャにしてはなんか凄いぞ」
「安いな、定額給付金ぴったりの価格でこんな精巧なモデルガンが手に入るのか」
「この皮パンと皮ジャンと皮手袋だけでも買う価値はあるぞ。つか安すぎ」
「こんなものに政府公認のステッカー? まあ、ジョークなんだろうけどな」

「なんかこの皮パンと皮ジャンと皮手袋、中に自動で精巧に動くギブスが仕組まれているようだ」
「ほんとだ、拳銃の撃ち方を教えてくれるんだろう。おっ早速拳銃を握ったぞ、あっなんで外に出るんだ!」

『パンパンパンパン』

『パンパンパンパン』

「介護施設の老人達を…」
「そうか、俺のほうは養護施設の子たちを殺ってしまった。本物の拳銃だったとは…」
「政府公認のステッカーか…、誰でもいいんなら、国のやっかいものを殺ってくれという事か」
「あっまた動き出した。そっちは在日…」
「俺のほうも、こっちは原爆…」