ss0902 校則
「うちの校則厳し過ぎない?」
「校長がイスラム教徒の女に代わったからよ」
「そうだけど信じられないわよ、全身を黒布で覆って顔や肌を見せてはいけないなんて… 現代は宇宙時代よ、地球は統一され国も宗教も何もかも一つになっている時代で、教師に宗教を含む教育内容の選択自由はあるけれど、あたしたち生徒にも教育内容を選ぶ権利が有るわ」
「って、それは裕福な家庭の話よ、あたしら最下層の家庭の子供は指定された学校に行くしかないわ。教育方針に意見したら即追出されるわ」
「そうだったわね、でも、プールに入るにも肌を出せないなんて…」
「…、なんか不満を抱いているのって、あたしらだけみたいよ」
「…、そうみたいねなんでかしら? って、うちのクラス、うちの学校ってこんなに生徒居たっけ?」

「今、ちらっと見えたでしょ?」
「見えた見えた。地球人じゃ… ない?」
「あ、校長に物凄く叱られている。物凄く! 物凄く!」
「校長…、こっちに来るわ。なんか… 殺気を感じるわ」
「他の子たちからもよ!!」