ss0900 ヒーフーミーヨーイツムーナー
「皮膚をMYにくれよ何時でも無料でな」
「やるかぼけ、やけどでもしたんか?」
「うんにゃ、ぼくは宇宙人の青い肌に憧れているんだ。出来れば安く移植して欲しいんだ」
「確かに薄い青でちょっと光沢があって綺麗な肌の宇宙人が居るよな、でもくれないだろう」

「あっさりただでくれたよ、ちょうど脱皮の時期だったんだって、うまく移植出来るといいな」
「そ、そうか、よかったな、それでなんか要求されなかったか?」
「脱皮の時期が来たら教えてくれとか言ってたような気がするけど、貰った嬉しさではっきり聞いてなかったよ」
「まずいだろそれは、ばらばらぼろぼろの垢とか渡したりしたら宇宙戦争になっちゃうぞ」
「あっ! 来た!」
『待ち切れないんで、来ちゃいまひた』
「ま、まだ、脱皮の時期じゃないよ」
『わかってまふって、勘違いしてまひた。専用の糊剥しを持って来まひた。お風呂に入れて入って下さひ』
「お、おおそんなんでやれるものならやってみー」

「えっ、あっ、あっ」
『んじゃ、指の爪のささくれからビビビーっと』
「うげっ、痛くないけど解剖模型みたいな赤い人間になっちまったぁ〜」
『んじゃ、きみにはこの間あげたぼくの脱皮した皮膚を着せてあげるね』
「おおおーありがとう一石二鳥だー あれっぼくの皮膚は捨てちゃうの?」
『え? ああ、地球人の皮膚にはぼくらにとって毒があるから食べられないから捨てちゃうんだ。中身はグロテスクだけど美味しい事は調査済だよ』
「カマキリやザリガニって自分の脱皮した皮を食べるけど…」
「逃げろ! 喰われるぞ!!」