「へぇ～知らなかった。卵巣って腕とか胸とかに簡単に移植出来て、そこから女性ホルモンを正常に分泌出来てお肌すべすべの女性を維持出来て、更年期障害にもならないなんて…」
「なによ、あたしの卵巣を狙ってるような眼付きで見ないでよ。あんた男でしょ」
「実はずっと女になりたかったんだよ。いいじゃん二つも有るんだから一個ちょうだいよ」
「あのね、…　　　いいわ、あげるけど変わりにあんたの睾丸をちょうだい」
「もちろんいいよ。危なかった、近々落とそうと思っていたところだったから全部あげるよ」
「…」
「って、きみは男になりたいんだ」
「違うわよ、あたしはノーマルに男らしい男を見るのが好きなだけよ。あんた結構髭も胸毛も凄くて男っぽいわよね」
「最大のコンプレックスだよ、早く交換しようよ」

「どうぉ　きみ以外の人からもたくさん卵巣貰って付けちゃった。もう最高！」
「…、あんた金持ちだからね。あんたの睾丸も凄かったわよ、性染色体のＸＹのＹ染色体が複数有る『超男性』を探し出してその男に移植して四つの睾丸持ちにしたら、凄い事になったわよ」
「凄い事に？」
「宇宙中から男は…　あんたわ…　そうね、良かったわね、助かるかもよ」