ss0897 自分の中の悪魔と天使
「何かを決断する時って、自分の中で悪魔と天使が葛藤するもんだな」
「そうね、そんな時も有ったわね」
「えっ? どういう事?」
「あたしの中で悪魔と天使が争って、天使が負けてしまって死んでしまったのよ」
「ええっ!! そんな事が!?」
「それ以来、何かを決断する時は心の中で葛藤が無くなって、常に欲望のままに行動する様になってしまったわ。お願い、このままではあたしはだめだめ人間になってしまうわ、あなた元々良い人だから心の中に天使が居なくても大丈夫でしょう? あたしにちょうだいよ」
「しょうがないな、大切にしてくれよ、でも、僕も困るから僕も誰かから天使を貰って来ないとな」
《おい、地球人、面白そうな事をやっているじゃないか、俺の中の天使をやろうか?》
「まあ、宇宙人さん。面白そう歓迎よ、宇宙人さんのほうの天使を貰おうかしら」
《それっ》

「なんか… 価値観が違いすぎ… 地球を手に入れる事が最善な行為なのね、天使が地球人を殺せ殺せって言ってるわ」
「じゃあ僕には悪魔のほうをトレードしてくれよ」
《いいよ、それっ》

「あっ悪魔の囁きが聞えるよ、地球人と仲良くしようとか言っている」