ss0894 関節
「関節って、なかなか便利で機能的な構造になっているのね」
「そうね、曲がらない方向と曲がる方向が有って、力が入れやすくなっていたり、手首や腕のようにある程度くるくる回るような関節も有ってほんと良く考えられているわ」
「まあ、考えて作ったものじゃないのかも知れないけれど凄いわよ。でも、文明社会で暮らして居ると狭い家具の間に手が入ってこっちに曲がると良いのになとか、この機械を動かす時、足の関節も手の関節の様に角度を変えられると良いなとか有るわよね」
「そう言えばそうよね。自然界では有り得ない構造の物の中で私たちは生きて居るわけだからね。構造物が人間の身体機能に合わせ続けるのもいいけど、人間のほうも柔軟に対応進化する時代が来たのよ」
「そうね、自然進化なんて待ってられないから、遺伝子操作で自己進化しちゃいましょうよ。まずは関節の話が出たから、体中に関節を増やしましょうよ」
「遺伝子操作で関節を増やすのね、良いアイディアだわ、その関節は基本的にはあらゆる方向に曲がれる構造にしておいて、曲げたくない方向や力をいれたい様な時は、意志の力で曲げる方向をロック制御出来るようにしましょう」

「どう?」
「うん、いろんな体位で出来るようになって、倦怠期が無くなったよ」