ss0888 プライベートの時間
「プライベートを仕事に持ち込むのが女だよな」
「仕事をプライベートに持ち込むのは男よね」
「ぼくら、噛み合っているのか噛み合ってないのかよくわからないよな」
「あたしたちはうまくいっているほうよ、問題が発生しても直ぐに解決してしまうわ。だってあたしたちは二人共精神医師でカウンセリングが主な仕事なんですもの」
「実は仕事の事でちょっと悩み事があるんだ、聞いてくれるかい」
「もちろんよ、今はプライベートの時間だけれども、あなたのためなら朝まででもカウンセリングしてあげるわ」
「ありがとう、でも、明日の仕事にさしつかえるから」
「そうね、毎日来て良いわよ」

「昨日はありがとう」
「今度はあたしの番よ、ちょっとエステの事で悩みがあるのよ」
「今は勤務中だけれども、きみのためなら残業だってしちゃうよ」
「だめよ、早く帰るの、あたしんちで昨日の続きがあるでしょ」

 こうして二人は全く患者を診察せず、四六時中いちゃいちゃ いちゃいちゃ いちゃいちゃしていた。