「たしかにおんなって、記念日をやたら作りたがるよな」
「いいじゃない。あなたと会った記念日も有るわよ、嬉しいでしょ?」
「そのノート…」
「ええ、記念日がぎっしり書いてあるのよ」
「えっ、うそ。肩を抱かれた記念日。舌を入れられた記念日。そして… … それから… えっ」
「そうなのだからもうあなたは必要無いわ」
「なにを言っているんだ。責任取るよ、結婚しよう」
「いいの、あたしはあなたの子供が欲しかっただけなの」
「そういう訳にもいかないだろう」
「うざいわね、ここは無人島よ、結婚もなにもないわよ」
「そうだけど、ぼくらだけの無人島暮らしでなかなか助けが来ないけど…」
『ぼこっ!』
「ぐわぁ何をするんだ!!」
「今日はあなたを殺す記念日よ」
「そ、それは『裏記念日ノート』!」
「そうよ、あなたを殺す計画と発案が出来た記念日がびっちり書いて有るわ。明日は解体記念日になるわね」
「ちくしょう…」
「正確には大喰らいのあなたをコンパクトにしてあげただけなのよ感謝して。だって助けが来るまで生き延びたいんですもの。あなたとあたしが生き延びる方法はこれしか無かったのよ。さあて解体終わり、明日は燻製記念日ね」