ss0884 裁判員制度
「ついに始まったな裁判員制度」
「しかし、今さらながらアメリカって強引だな、この国にこれを根付かせるって会議で決めたら、対象国の反対なんて馬の耳に念仏だもんな、国鉄も電電公社も専売公社も郵政も… 政治屋のパフォーマンスで日本人が自ら改革して民有化したような錯覚をしている人が居るかも知れないが、全て奴らのアジア地区戦略的議事録とかにしっかり記載されている」
「そう、奴らの計画を妨げるような行為をする官僚や政治屋には物凄い圧力が来る。なんとか今まで敵国日本が生き残って来れて居るのは、なんだかんだ言っても奴らの要求を受け入れて来たからだ」
「情けないな」
「情けない」
「で、今回の裁判員制度どうよ?」
「みんな自信無い、お金がかかり過ぎる、知識が無いし準備期間が短すぎるとか、感情に流されそうとか…」
「アメリカにばれない様に、変身出来る宇宙人でも雇って適当に裁いてもらおうか」
「そうだよ、一般の日本人が一般の日本人を裁くなんて無理だから、宇宙人に裁いてもらおうよ」

『死刑!』
『死刑!』
『死刑!』
「… あの、万引き程度の罪で?」
『軟弱な日本人なんて、みんな死刑だ!』

 こうして、猫を跳ねたとか、ゴキブリを潰したとかの罪で軟弱な日本人は全員裁判にかけられ、裁かれ、居なくなった。
 今の日本人は日本人に変身している意志の強い宇宙人である。地球を手に入れる日も近い。