ss0882 ネイルアート
「まあ綺麗!」
「綺麗でしょ。これが今流行の切っても切っても金太郎飴の様に綺麗な爪が伸びてくるシステムよ」
「痛くない?」
「ちょっとね、でも最初だけよ。爪を生成する部分に好きな色や形に変化する薬を注射するわけだけど、今は物凄い種類が有るのよ」
「そうみたいね、あたしもやってみたい」
「あなたまだ学生でしょ我慢しなさい」
「いや、やってみたいの」
「しょうがないわね、じゃあ、学校に行ってもばれにくいものがいいわね」
「うんうん、そんなに派手じゃなくてもいいの、やってみたいわ」

「まあ素適! バラのレリーフが延びてくるぅ きゃっきゃっ」
「わたしも今日から色無しにしたわ」
「え、なんで?」
「わたしって、ネイルアートに頼らなくても物凄く綺麗で可愛いでしょ、だから…」
「きゃっ なにその爪!」
「凄いでしょ、護身用に猫の爪が生える薬を注射したのよ」
「そんなに尖ってたら普段の生活が大変じゃない」
「大丈夫よ、猫の爪って収納出来るようになっているのよ、ほら」
「…」
「さあ、男に襲われた時の為に猫パンチの練習しなくちゃ」
「…」