「最近のパソコンはセキュリティーが発達しているのね。でも、なんか発達し過ぎて使い辛いわ」
「そうよね、ウイルスやスパイウェアが来ないのは良いけど、なんでもない通常の操作そのものもなんか変な動作するわよね」
「そうなのよ、まったくやってらんないわ。個人情報も流れないようにしているみたいだけど、あたしなんの隠し事もないから、もっとスムースに動作してほしいわ」
「話によると昔ウイルスやスパイウェアを作った優秀な犯罪者が警察やセキュリティー会社にハンティングされて、今のセキュリティーシステムを構築しているそうよ」
「まあ…」
「そのセキュリティーシステムを監査する人が、セキュリティーシステムを作った人よりも優秀でないと、彼等は元犯罪者だからなにを仕組ませているか判らないわよ」
「おそまつくんね」
『こんなに簡単に地球を乗っ取れるとは思わなかったよ』
『そうだな、地球人の作った情報網を潰そうと、地球人の作ったコンピューター言語を学んでウイルスやスパイウェアをばら蒔いて…。そして警察に捕まった時にはもうだめかと思ったけどな』
『ばかな奴等だな』
『地球人の情報を我等の星に送信しているとも知らないでな』
『地球はもう、我等の物だ』