ss0861 ブタインフルエンザ
「ついに三人のブタインフルエンザ感染者を日本に入れてしまった」
「やはり水際では防げないという事なんだな。ほんとはもう、もっと入って居る筈だ」
「エイズの時も絶対日本には一人も入れないとか言ってたのに、今、何万人だよ」
「ペスト黒死病の時も絶対日本には一人も入れないとか言ってた…」
「おまえその頃生きてたのか?」
「大元はやはり鳥みたいだな、鳥インフルエンザは直接人間には感染しないようだけど、ブタには感染する。ブタはヒトインフルエンザにも感染するからその因子が組み込まれ、シャッフルされ、鳥にも人間にも感染させる事のできる強力なブタインフルエンザを体内で精製しちまう」
「このブタヤロウ! 何にからでも感染して何にでも感染させやがる」

「まさか…」
「うん、まさかな」
「ブタ様様だな」
「ああ、ブタ様様だ」
「まさか地球を支配した宇宙人にも感染させられるブタインフルエンザを体内でシャッフル精製してくれるとはな」
「ああ、宇宙人の中に軽い汎用タイプの宇宙インフルエンザ感染者が居て、それをブタ様が感染して物凄く強力なパンデミック級の宇宙人から宇宙人にも感染する宇宙ブタインフルエンザにしてくれたようだ」
「ブタ様は地球の危機に『目覚』られたのだ」
「これからはブタ様を『ブッタ』と御呼びしよう」