女性アーティストのプロモーションビデオのほとんどに風を使うのはなぜか。
　髪を風でなびかせると確かに躍動感が出てかっこよく見える。
　しかし、歌いにくい。
　もちろん口ぱくで後で音声を合成するわけだから関係ないのだが…
　ならば、どうせならもっとおもいっきり風をふかせてもよいのではないだろうか。
　もーれつな風でスカートがめくれ、あわよくば吹き飛ばされるカットも見たい人も居るはずだ。
　いやいや、いかんいかん。
　とにかくあんな風でうまく歌えるはずがない。
　それにダンスしながら、表情を付けながらあんなにうまく歌えるはずがない。
　しかし、風を使わずに躍動感を出す事は難しい。

　ハードロックのプロモーションビデオに使う風ははんぱじゃない。
　大学から借りてきた人工竜巻発生装置で最弱で設定したのだが…
　女性アーティストは血だらけで泣いていた。
　人工竜巻発生装置の最弱は、かまいたちだったのだ。。。
　彼女了承の元でその映像は採用された。
　そのＰＶは、ホラー仕立てで大ヒットした。