ss0850 生き埋め
「生き埋め…?」
「うん、そうだよ、みんなまだ生きているよ」
「死なないのね」
「あたりまえだよ、死んだら生き埋めにならないじゃないか」
「そっか」
「って、ぼくもきみも今、生き埋め状態じゃないか」
「そうだわね」
「どう?」
「エステに良さそうね」
「…」
「どうなのよ?」
「頭も埋まってるから、スイカ割りの棒で叩かれる心配わないよ」
「そうね…、でもどうしてわたしたち会話出来ているのかしら」
「それは…、ぼくらが一心同体だからじゃないのか?」
「まあ、なに言っちゃってるの、きもいわ」
「しょうがないじゃないか、うっ、なんか、うんちしたくなってきた」
「ぎゃっ! やめて! 何考えてるの!!」
「ああすっきりした。なんか出したらおなかも減ってきた」
「まあ、何食べちゃってるの!!」
「この土、意外といけるよ」
「バカ、あら、なんか下に空洞があるわ」
「やばいっ! モグラの通路に落ちるぞ!!」
『ぱくっ』