ss0848 チターンズ
「地球人をこしらえた宇宙人の一族の名前がわかったわ」
「チターンズね」
「チターンズ一族はわたしたち地球人からすると神様だわ、わたしたちを創造してくれたんですもの」
「チターンズ一族のウラノスからクロノス、そしてゼウスの時代になって、やっとわたしたち地球人を生み出してくれたわ」
「今、ちょうどそのゼウスという宇宙人を含む御一行が遊びに来ているわよ」

「…」
「なんか、わたしたち人間とは随分違う容姿をしているわね、似ている部分もあるけど」
「そうね、あら、わたしたち人間に良く似たチターンズ一族もいるわ」
「ほんとだ、きれいな女の人ね、でも他のチターンズからは変な目で見られているわ」

「…」
「ほんの少しだけれど、なぜかチターンズ一族の言葉がわかるわね」
「そうね、…、なんかわたしたちにたいしてひどいこと言っているわね」
「あのきれいなチターンズの女の人は、彼らからするとゼウスの子で近親相姦で生まれた身体障害者のようよ、そしてわたしたち地球人は彼女の子孫だって」
「わたしたち地球人って、彼ら神様の奇形児だったのね」
「なんか…、劣等なあたしたちを一掃しに来たとか言っているわよ…」