ss0832 言語道断2
「言葉の暴力…」
「そう、意外と強力だよな」
「地球人も宇宙人と同じくテレパシーの能力をテレパシー増幅機という機械の発明で手に入れる事ができたけど、こんなに地球人に対して宇宙人達は言葉の暴力を投げかけていたなんて…」
「そうだな、わざわざ何万光年も円盤に乗って旅して地球にインベーダーしに来るよりも、手軽にテレパシーでインベーダー行為をするほうがずっと効率的だものな」
「原始人だの、醜いだの、いんぽだの、低脳だの、随分抑揚を付けてねちねち途切れなく言葉の暴力が来ますね」
「うつ病になる地球人もそろそろ出だしたようだな、宇宙人との友好的な交流を期待してた地球人はうつ病になる傾向がある」
「でも、さすがに自殺する地球人は出ないわね、地球人はテレパシー増幅機を外せば済む事だからね」
「そうだな、天然のテレパシーを持っている宇宙人はテレパシーを外すなんて事はできないから、大変なんだろうな、洗脳とかされて滅ぼされたりした宇宙人とかも居たんだろうな」
「そうですよ、危ないですよ、テレパシー増幅機を外すだけじゃなく、壊しちゃったほうが地球人には良いんじゃないですか?」
「いや、テレパシー増幅機の耳の機能を止めるだけにして、攻撃専用にしよう、攻撃は最大の防御って言うしさ」
「そうか、そうですね」
「そうね、聞く耳を持たず、攻撃に徹しましょう」
「ようし、宇宙人を罵倒しまくる言葉を考えるぞう!」
「おう! なんか楽しいぞ」
「宇宙征服ね!」