ss0812 インストール3
「なんかこの蜘女フリーズが多くなってきたな」
「使いすぎですよまったく、それに怪しいフリーソフトとか入れすぎですよ、なんで蜘が亀甲縛りとか知ってるんですか!!」
「そろそろ蜘女にも飽きてきたし、新しいOS入れようかな? 再インストールじゃなくてな」
「まあ、飽きるのはわかますけど、それってこの蜘女にとっては、死ぬって事ですよ、再インストールも今までのログの蓄積をクリアしますから、死ぬって事です」
「だな」
「ですよ」
「でも、飽きちゃったもん」
「ですよね」

「今度はやっぱりオーソドックスに猫のOSを入れてみたよ」
「同じ体なのに全く雰囲気が違いますね、顔もなんか哺乳類って感じになってほっとします」
「にゃ〜にゃ〜」
「うわぁ〜かわいい〜 まとわりついてくるんですねぇ」
「…」
「どうしたんですか」
「俺にはそんな行為もそんなかわいい表情もしてくれない」
「まさか、蜘女の時の記憶が残ってるんじゃないですよね?」
「ギャルル…」
「う、ぎゃっっっ」
「ネコパンチに引っ掻き…、これは…、昨晩へんなことしませんでしたか?」
「にゃんにゃん」
 ねずみ先輩は、そう言って否定した。