「ミュージシャンとか、マジシャンとかは有名だけど、あなたはエステシャンなのね」
「そうです。お客様。貴方様を奇麗にして差し上げますですのよ」
「そうよね、ちょっと変わった店の造り、そしてあなたもだけど…、お願いするわ」
「流行に合わせたお任せコースとかがお得になっておりますですが、なにかご希望とかございますか?」
「ばかにしないで、私は若いけどお金持ちよ、一番上に書いてある完璧完全隅々までコースに決まってるじゃない」
「はい。かしこまりましたですわ」
「…、な、何その道具…」
「完璧を目指す究極の道具でございます」
『ギギギギー ガガガガー』
『ギガギカギーガー』
「きゃああ〜 う、うごうご、むぐっ」
「いかがでしょうかお客様? まだ途中でございますが」
「むぐむぐ」
「そうでしょうそうでしょう、わたしどもの仕事は徹底しておりますですからね」
「ぎゃうぎゃう、ぐごぐご」
「そうでしょうそうでしょう、腸の内側の襞まで裏返して奇麗に洗わせていただきました。そして子宮は奇麗でしたが、膣は使いすぎで黒ずんでおりましたので、脱色して奇麗なピンクにしてさしあげましたですのよ」
「ぐぇ〜ぐぇ〜」
「ありがとうございます。今喉の部分を分解清掃中ですが、眼球も取り出して洗せていただきます。脳は皺を伸ばし、溜まった垢を落とさせていただきます。すっきり頭が冴えますですわよ」
「ぎいぃ〜」