「まあ、意外とぼろぼろのヒト皮って売れるのね」
「そうだよ、ぼくのやった事は正しかったんだよ、銃で撃って穴を空けたジーパンとか、引き千切って半袖半ズボンとかにしたものもアメ横とかで高く売られていただろ、それと同じ事さ」
「そうだったわね、でもヒト皮は生ものだから、やりすぎると機能しなくなって腐ってしまうわよ」
「そうだな、ほどほどにしておくよ、瀕死の状態あたりがいいのかな?」
「そうね、それから他の動物の皮をトッピングして縫い合わせてみたらどうかしら、良いデザインに変えられたらきっと高く売れるわよ」
「それもいいね、外科手術が必要だけど、キメラにするわけだね、おおっと、しかし君の生着替え、いつ見てもどきどきするな」
「ばか」
「しかし、今着たヒト皮、なんか凶悪そうな顔立ちだな」
「そう? いやだわ、あら、ぴったりすぎて脱げない!!」
「大丈夫か? なんか、ただならぬ妖気を感じるよ、そいつ脳はないけど物凄い怨念だ」
「やだ、なんか殺戮をしたい気分になってきたわ、このヒト皮…、皮になる前いったいなにをやっていたのかしら、ああっ憑依されそうだわ」
《おまえを逮捕する》
「えっ宇宙ポリス!? 濡れ衣よぅ〜」