ss0807 皮り果てた姿4
「きゃっなにやってるの! 売り物がだいなしじゃない!!」
「え? だってバナナの叩き売りってあるじゃないか、だから…」
「ばか、このヒト皮たち、青あざだらけよ、赤い汁まで出ちゃっているわ」
「バイオスーツって軟いんだなぁ」
「あっだめっ! ハンガーに丁寧にかけて、首にヒモを付けて吊るしちゃだめだってば!!」
「ヒト皮は他の皮と違って毛皮じゃないんだから痛み易いのよ」
「いちいちうるさいなぁ、自分だっていけ面以外はどざえもん状態で藁の上にごろごろさせてるじゃないか、あ〜あ、重ねちゃって、下のほうのヒト皮は潰れちゃっているよ」
「いいのよ、ぶさいくなヒト皮は量り売りで大処分よ」
「…」
「でも、どうしようかしら、宇宙からお客さんが来るようになったけど、人気のヒト皮をはじめみんな皮にしちゃったからもう皮を増やせられないわよ」
「そうだな、商売にするとは思っていなかったからな」
「今あるものをもっと商品価値を上げて高く売るのよ」
「なるほど、そうだな、ヒト皮に模様を付けてみるってのはどうだい」
「タトゥーね、それからへそや生殖器にリングやダイヤモンドを埋め込むって事も彼等ヒト皮はやっていたから採用してみましょう」

「まあ、素適な衣装になったわ」
「これは売れるぞぅ〜」