「やっぱり彼等もロボットで、わたしたちと同じようにバイオスーツとして宇宙人を着ていたわね」
「でも、どうやら脳は残しているようだな、バイオスーツのほうが覚醒している時は中に入っているロボットのほうは機能を停止しているようだ。そして夜になると中に入っているロボットのほうが覚醒して、バイオスーツのほうが眠るルールのようだ」
「えらいわ、わたしたちと違って棲み分けているのね、お互いに尊重しあっているのね」
「尊重しあっているかどうかはわからないけど、そのほうが一日中働けて都合がいいんだろう。機械だってメンテナンスが必要だからね」
「いらっしゃいませ~、大バーゲンだよ~、あれ、新顔さんだね」
「はい、わたしたちは地球から来ました」
「地球? そうですか、おや、ずいぶんと変わったバイオスーツをいっぱい持ってきたんですね」
「ええ、飽きちゃったんで、物々交換に来たんです。どうでしょうか?」
「いいよ、うちはバイオスーツだけじゃなくて、ロボットのパワードスーツも有るんだ、見ていってくれ」
「うわぁ、随分大きいのが有るんだなぁ」
「そうね、物凄く小さいのまであるわ、バイオスーツもパワードスーツも多種多様で大きさも様々なのね」
「君たち地球のも色々有って凄いね、じゃあごっそり交換しようか」
「ありがとう、バイオスーツとパワードスーツを半々くらいでお願いします」
「バイオスーツもパワードスーツもスイッチ一つで覚醒したり眠ったり出来るのね、両方ともタイマー設定もできるわ」
「これだけ色々有ると、バイオスーツとパワードスーツを交互に重ね着できるね」
「そうね、十二単って、やってみたかったのよ」
「きゃっ! しまった! 十二着全部スイッチ入れちゃった!!」
「うわぁ~!!!!!」