ss0799 同人
「同人誌って作るの楽しいよな」
「そうだな、同じ趣味の仲間同士だからな、スムーズに事が運ぶしな」
「仕事だってそうだよ、一つの作業をするのに以心伝心的な仲間が揃えば円滑に作業が出来る」
「逆にいえば、異質な人間と付き合うのは刺激もあり面白い所もあるけど、事がうまく進まず、衝突やストレスを抱え込む事になるという事だな」
「そうだよ、異質すぎれば喧嘩にもなるし、戦争にもなる。戦争の繰り返しは絶対に止めないといけない」
「そろそろ人類は考えないといけないな」
「人選にかかるか」


「ぼくが選ばれたよ」
「女では、わたしが選ばれたわ」
「地球上のあらゆる仕事はぼくに… いや、ぼくたちに任せてくれ」
「家事はわたしに… いえ、わたしたちに任せて」

「仕事も趣味も家事も超エリートの我等だけだと、ほんとに地球の運営はうまくいくものだな」
「そうね、選ばれたことだけの事はあるわ」
「でも、なんだかな」
「そうね」
「これからずっと我等のコピー人間で人類は繋いでいくんだよな、いきなり成人からスタートし、初老の段階で始末される」
「記憶は引き継がれるから怖くはないけれど、子供というものを産んでみたかったわ」