「あなた、凄いわ、編物得意なのね」
「うふふ」
「あなた、凄いわ、料理も得意なのね」
「うふふ」
「あなた、凄いわ、日曜大工も得意なのね」
「ええ、まあ」
「あなた、凄いわ、空手も得意なのね」
「ええ、まあ護身術ね」
「あなた、凄いわ、フェラチオも得意なのね」
「…」
「なんであなたはそんなに器用なの?」
「この万能手袋のおかげよ」
「まあ、気付かなかったわ、そんなに薄い手袋していたのね、ロボットなの?」
「そうよ、プログラムしだいでどんな事でもやってくれるわ」
「手の指とか、つらない?」
「ぜんぜん疲れないわよ、快適よ」
「高いんでしょ」
「ええ、高いわよ」
「手にぴったりだから、オーダーメイドなのね」
「ええ、そうよ、貸してあげられないわ」
「お願いがあるの」
「だめよ、自分のだんなは自分の手で殺しなさい」
「は〜い」
「あなた、ほんとに金持ちね、万能手袋だけじゃなく、万能靴も、万能ブラも、万能パンツももっているのね」
「そうよ、万能靴は盲導犬の代わりに開発されたものだけど、らくちんなので買っちゃったわ」
「万能ブラと、万能パンツの使い道は?」
「教えないけど、あなたが思っているとおりの使い方よ」
「は〜い」