「サメとシャチってよく似ているわよね」
「そうね、魚類と哺乳類なのにね」
「翼竜と鷲もよく似ているわよね」
「そうね、恐竜と鳥類なのにね」
「ヤモリとイモリもよく似ているわよね」
「そうね、爬虫類と両生類なのにね」
「あなた宇宙人よね」
「ええ、あなたは地球人よね」
「なんか、よく似ているわよね」
「そうね、まねしないでくれる?」
「それはこっちのセリフよ」
「環境がそうさせるのかしら」
「そうね、似たような環境で暮らしていればそうなっちゃうのよ」
「わかっているわね地球人」
「ええ、わかっているわ、地球はあなたたちの故郷の星と似ているのね」
「わかっているわね地球人」
「ええ、わかっているわ、地球を手に入れようとして侵略に来ているのよね」
「外見は似ているけど、あなたたちは異種すぎてあたしたちの食料にもならないのよ」
「まあ、それは大変、わたしたち地球人だけを滅ぼすのじゃなくて、地球上の全ての生きものを滅ぼすのね」
「ええ、そうよ、わかっているのね」
「シャチに似た生きものも、鷲に似た生きものも、イモリに似た生きものも連れて来ているのね…」
「ええ、主に食料だけど、ペットもいっぱい連れて来たわ」
「あたしたちもペットにしてくれない? 奴隷でもいいわよ」
「…、プライドがないのね」