ss0730 サメ
「サメやマンタって、一生寝ている時でも泳いでいないと生きていけないんだってな」
「ああ、人間に直せば常に走っていないといけないわけだ」
「やだね」
「ああ、やだ」
「サメザメだ」
「ああ…」

「かわいそうなので、海水中の酸素濃度を上げてあげたよ、これで時々ちょっと動くだけで酸素が取り入れられる」
「えっ! なんてことしてくれたんだキミは! いつもの習慣で普通に泳いでいるじゃないか」
「なにか? そのうち酸素過多で休むようになるでしょ」
「魚は酸素濃度が高ければ高いほど、いくらでも巨大になっていくんだよ」
「オマンタッ!!」