ss0707 不動産
「お金もたまったことだし、島の一つでも買って別荘でも建てるか」
「そうね、意外と小さな無人島って、個人でも買える価格よね、まあ、それなりの価格ではあるけれど、でも、どうせなら」
「どうせなら小さな星でも買えってか? そういう時代になったよな」
「星は無数に有るわ、無人島よりも自由に国家をも作れるのよ、自分達が法律にもなるのよ、やりたいほうだいよ」
「たしかにそうだけど… そうだな、老後のために買っておくか」
「老後のリゾート地にするために、星の表面は水と空気で満たしておきましょう」

「定年か、あっという間だったな、ぼくらが買った星はどうなっているんだろう」
「さっそく行ってみましょうよ」

「な、なんだ! 変なものがはびこって居るじゃないか!!」
「水と空気がいけなかったのかしら、そのまま放置していたからね…」
「殺虫剤をまくぞ!」
「もう… 虫だいっきらい、はやく殺っちゃって!!」

 こうして地球上の生物は絶滅しました。おしまい。