「今は変えたが、ぼう有名アニメのエンディングで、何人の子供の命が奪われた事か…」
「そうだな、でも、食べ物やその映像に罪は無い。食べ方が問題なんだよ、今回のこんにゃくを加工したダイエット食品だってそうだ、これは日本人にしか問題にならないものだ」
「あの組織を止めなければいけないという事だな」
「そうだ、あの悪の組織、すすり食い普及協会の奴らだ! せっかく現代の日本人はすすり食いを忘れかけていたのに奴らときたら…」
「許せないな、鼻腔に食物の香りが広がり美味しさが倍増するとかなんとかほざいて、すすり食いを普及させようとしている。それを麺類以外にもやらせようとしているんだからな、信じられないよ」
「麺類だって外国の人はすすって食べないぞ、麺類のルーツの中国だって、スパゲッティーの本場のイタリアだってそうだ、すすり食いをするのは地球上で日本人だけだ」
「たしかに麺類以外の食べ物もすすって食べると美味しく感じる。だが、それが習慣化すると喉に詰まらせる確率が飛躍的に上がってしまうんだ。餅を食べる時でさえすすって食べる老人や子供も居る」
「そうだな、今の若い母親も自分がそうやって食べていると、幼い自分の子供にまですすって食べる事を当然の事のように教えてしまっている。そのため小さく切った柔らかいチーズでさえ喉に詰まらせてしまう事になる」
「あの悪の組織、すすり食い普及協会の奴らは、外国にまでこの悪の食べ方を広めようとしている!」
「絶対に止めないといけない!」
『ずるる』
《彼らの真似をしたんだけど、なかなかいけるね》
《ほどほどにしなさい。あなたも喉に人間を詰まらせてしまうわよ》
《は〜いおかあさん。でも人間はみ〜んな食べちゃったわ》
《まあ、偉いわ残さずに食べたのね、たまにはいいのかしらすすって食べるのも》