ss0664 ベム2
「子供の時なら脳を大幅に損傷しても、生活力や能力がさほど落ちる事なく生存出来るのね」
「ええ、それから女性なら大人でも、子供ほどの柔軟性はないけどけっこう補って生きてゆけるわ」
「子供や女性の脳は男性の大人と比べると、脳のどの部分でどのような処理をするかとか、はっきり決まってないからそれが可能なのよ、右脳左脳の思考役割や言語、記憶の役割部分が重複していたり補完したりしているのよ」
「そうね、それから女性の場合右脳左脳を繋ぐ脳梁が男性より大きくて右脳左脳の情報交換が頻繁に行なえるからね、感覚的なお喋りに男性はついてゆけない」
「でも、アインシュタインの脳の脳梁は凄く大きかったそうよ、彼は左利きだったから」
「そうね、左利きの人が右利き社会で生きると脳梁が肥大するのよね、右利き男性でアインシュタインのように特異な論理思考をしたかったら、左半身をよく使うことね」
「それにしても男性の大人って、脳にしても体にしても柔軟性が乏しいのね」
「そうよ、男性は女性をホルモン酵素でむりやり改造して造られているからよ、脳の役割分化を強化して文明を造り上げたり、筋肉を増強して敵からその文明を守ったり出来る」
「あたしたちから見たら毛むくじゃらの怪物ね」
「ベムね」
「地球の破壊者だわ」