ss0646 星座
「まあ、綺麗な星空」
「ほんと素晴らしいわね」
「昔の人はこの星空に意味を付けていたのよね」
「星座ね、ギリシャ、ローマのが有名ね」
「でも、星座って、星は移動するものだから、何万年も経ってしまえば意味が無くなってしまうのよね」
「そうよね、なんかロマンが有るんだか無いんだか…。それにちょっと遠くに宇宙旅行するだけで、星座なんかすぐに崩れてしまうわ」
「地球から見える星たちが後何万年、何億年経つとどうなるか、どう移動するかっていうのは計算である程度算出出来るから、そうなっても星座に印した神々や英雄たちや動物たちが、メタモルホーゼして意味のある形状に変われるように今から考えて変えてあげる必要があるんじゃないかしら」
「…。そんな途方も無い先の事を今から設定するの? そんなころには人間なんて居ないかもしれないし、違うものに進化していて、その星座に設定されているものを理解出来なくなっているかもしれないわよ」
「そ、そうよね…。あたし、使命感に燃えて、神聖な事をしようとしているような錯覚にかられていたわ」
「足もしびれているでしょ?」
「あら、いつのまにか、正座していたのね」