ss0643 両生類
「まさか、我々人類が進化するところを見ることが出来るとはな…」
「ああ、進化は突然起こるものだったんだな、やはり…」
「宇宙で生活出来る技術が確立したと同時に、人類そのものも進化するとは…」
「人類は一気に両生類になった。地球と宇宙で生きれるようになった。地球では従来どおり肺呼吸し、大気圏付近の宇宙では、微量の空気とガスを体内に取り込んで、酸素結合出来る鰓が現われた」
「皮膚も放射線を遮断する材質の鱗に進化した…。長い間宇宙に居てもなんの不具合のない者になった…」
「宇宙という海に適応した両生類に進化したんだな、子供の時は地球上で従来の生活をして、思春期あたりから大気圏付近でも生活出来るように変わってゆく、これで皮膚癌に苦しめられていたアルビノ系の白人も鱗の出現で救われたな」

「おっ、こいつら我々の前段階の両生類に進化しやがったぞ、生意気な」
「注意して研究しろよ、やつら自身が研究していた旧タイプのカエルという両生類は、やつらの研究室内で感染させてしまった細菌で、絶滅してしまったんだからな」
「ひどいやつらだよな、人類って」