ss0631 レイガン
「宇宙で生き抜くにはやはり光線銃が必要ね」
「プロトンガン、パラライザー、ニールドガン、ヒートガン、フォノンレーザーガン、ニュトロンガン、ディスティングレーター、マイナスエントロピーガン、ブラスター… まだまだあるぞ、どれが良い?」
「だからね、まだ人類は宇宙人に遭遇していないの、そういう殺人兵器的光線銃じゃなくて、船外活動の時、宇宙塵を掃除破壊する程度のものや、宇宙船内で溶接切断に手頃に使える程度の光線銃が必要なのよ」
「そ、そうだったな、でもこれらのレイガンだって調節して威力を弱めれば使えるよ」
「まあ、そうね、マイナスエントロピーガンは冷凍保存の食料を作る時に使えるし、ヒートガンはそれを解凍して過熱料理に使えるわね」
「だろ、みんなオーバースペックだけど、大は小を兼ねるのさ」
「でも、レイガンとして生まれて、そんな使い方されるのはかわいそうね」
「じゃ、打ち合ってみる?」

 こうして宇宙戦争は始まった。