「宇宙に敵が居なくても、バリアーは必要だ」
「そうだ、細かい宇宙塵はもとより、比較的大きな氷や隕石の衝突、放射線からも身を守らねばならない」
「地球には天然のバリアーである空気、オゾン、そして磁場がある。これらによって様々な宇宙からの脅威を防いでいる」
「やはり天然ものは凄い、人工的な高エネルギーのバリアーはコストがかかりすぎる」
「ところで神様ってもしかして、あのオーラは小型のバリアーなのでは? 西洋でも東洋でも絵や彫刻で、似たような輝きの膜を表現している」
「そうか、彼らは宇宙人だったということか、それが真実なら我々はこの広大な宇宙で孤独ではなかった事になる」
「彼らのバリアーは、天然ものなのだろうか、それとも人工ものなのだろうか、どちらにしても異星で重い宇宙服を着ずに行動できるというのは素晴らしい事だ」
「隠れてないで出てきてその技術を我々にも教えて欲しいものだな」
「ところでお前結婚生活長いが、子供は?」
「それが… うちのは、お嬢様育ちで子供は神様が持って来てくれるものと信じ込んでいるんだ」
「… 未だに天然のバリアーが張ったままなのか」
「ああ、宇宙人の子供でも貰おうかな…」