ss0629 ぜんぜん兵器
「究極的な兵器というのは、複数ある別の宇宙の連中が、攻撃目的の宇宙そのものを消滅させる事となるけど、やはり宇宙収縮砲とかを使って一つの星くらいにしてしまうという方法が一番てっとりばやいようだね」
「それは攻撃フェチの考えで、資源的にも空間的にももったいないよ」
「そうだなぁ、超高密度の強力なプライミーバルアトムという爆弾が一つ手に入るだけだからね、その兵器は実際には威力がありすぎて使えないからなぁ」
「宇宙内では意外と軌道操作兵器だけで、銀河どうしをぶつけるだけで、敵対する銀河を簡単に消滅させることが出来る」
「君も攻撃フェチの考えじゃないか、もっと子規模で脅しという攻撃を考えようよ、たとえば安定している普通の太陽にプロトンを大量に注入し、スーパーノヴァさせるとかはどうだ?」
「そうだな、そんなところだな、それで防衛兵器の定番、自分達の星の軌道上にグリッドを配置し、太陽ビームを置いて完了だ」
「…」
「それら全ての兵器を我々は所有しているけど…」
「結局どの星にも、どの宇宙にも高等生物は居なかったね」
「孤独だね」
「孤独だ…」
「孤独を知ったから、我々どうしの戦争も無くなったんだけどね」