「宇宙人は侵略者でなければならない」
「うん、常識だよな、この地球という星を今度のターゲットにしよう」
「地球の生物は基本的にはみんな他の星の生きものと似たような構造のようだ…」
「侵略、まあ、一番簡単で強力なのは相手に対して、細菌やウイルスのような存在になって侵略するという事だが…」
「その系統で優しい平和的な宇宙人という設定にすると、相手本体に友好的に無くてはならない存在になるという事だよな、ようするにエネルギーを供給するミトコンドリアとか、消化を助ける腸内細菌とかになるという事だ」
「寄生か、共生という選択肢が侵略のコスト、リスクを低くするわけだが、相手の脳波を消滅させ我々の脳波を送り込むという手もある。しかし、我々と似たような生物でないとだめだ」
「脳波に対してだって、寄生や共生は出来るだろう、まあ、なんにせよ、コスト、リスクは抑えないとならない」
「そうか、では、今回は相手の脳波に寄生、共生を試みよう」
「これが彼らが地球と呼んでいる星だな」
「あれっ? もう彼らは寄生されているのではないか!?」
「ほんとだ、絶滅した地球の過去の生物達に支配されているようだ」
「小脳という器官から支配をうけているようだな」