男は女を女は男を知りたいものである。
「人生ずっと男っていうのもつまんないな」
「女装する男って多いわよね、反対は少ないけど、貴方も？」
「いや、女装しても女になれるわけではなく、皆それをちょっと楽しむにすぎない。面白くないよ」
「そうね、ミミズみたいに両性ってのはやだけど、魚のクマノミみたいに状況によって完全に男になったり女になったりするのは好いかもしれないわね」
「うん、ちゃんと脳も別の性にならなきゃ意味がないんだよ」
「男は子供が産めないっていうのもコンプレックスなんでしょ？」
「うん、産んでみたいね」
「そう、私は妊娠するのがいやだから…　人工子宮を利用しようと思っているほどよ」
「勿体無い。あっ　そうだ俺、人工子宮買ってこようかな、最近はコンパクトになってきたから…」
「自分のお腹に巻いてみる気ね」
「うん、女装よりも本格的だ。だけど出産方法を帝王切開しか選べないのが悲しいな」