「時々、記憶の空白があるんだよな」 「ボケがはじまったんか?」 「いや、空白だけでなく、逆にぎゅうぎゅうに詰まった記憶もあるんだ」 「?」 「つまり、たとえば、一秒間に数千語相当の考えをしたり、数千の画像を見たりしたような記憶があるんだ」 「ばらつきがあるのか」 「そうなんだ、デフラグしてくれないか?」