ss0220 迷い

 迷いの連続程やっかいなものはない。
「人生一つの目的のために一直線だと楽だろうな」
「うん、でも多少の迷いがあって成長してゆくというプロセスを楽しむのも良いわ」
「しかし、その迷いの迷宮に入り込んで抜け出せない人たちも居る」
「そうね、極端なのは体が死んでも迷ってこの世に留まるようだわね」
「えっ! この世で長生き出来るんだったらそっちの方が良いかも」
「…」