ss0086 ふん
ふんはまだまだ利用価値がある。
「ふんは偉大だ、岩石だらけだった地球の表面をふんが覆い、微生物が分解して土が出来、植物が育った。新しいふんはもちろん立派な肥料になる」
「うん、肥料といえば鳥のふんはめちゃめちゃ貢献しているよ、体を軽くするためにほとんど栄養が残ったまま出されるし、植物の種も運んでくれるよ」
「我々哺乳類のふんもまだまだ栄養がある。カバは匂い付けのために、水の中に向けてしっぽを激しく振って蒔きふんをするが、栄養があるからすぐ魚が来て全て食べてしまう。
それからコアラなんか親のしたふんが離乳食だ、栄養と共にユーカリの葉の毒を分解する優良な菌を引き継ぐそうだ、多くの動物が同じような理由で親のしたふんを必需の離乳食にしている」
「うん、虫もそうだよ、草食獣のふんはフンコロガシの子供の重要な食べ物だよ、古代エジプト人なんか、そのふんから出てくるフンコロガシを生命の再生ととらえて、シンボルにして崇めていたよ。
ところで… ふんがいっぱいつまった便秘の神秘な女性は、やっぱり崇拝したほうがいいのかな」
「もちろんさ! クレオパトラがそうだったに違いない!!」