ss0046 立派な…。
子供たちは、将来は立派なものを目指すものである。
「ぼくは将来立派な学者か立派な大臣になるぞ」
「わたしは最高のバレリーナになるわ」
「ぼくは立派な弁護士だ」
もちろん、立派な職業での立派な大人は必要だが、やはり勇気をだして人気のない分野での立派な大人を目指す人たちが、社会を成り立たせる上では必要なのだ。
「ぼくは立派な秘書になるぞ、立派な学者や立派な大臣のために一生を捧げるんだ」
「わたしは立派なバレーの観客になるのが夢なの」
社会を成り立たせる上では必要なのだ。
「ぼくは将来人口爆発問題を解決するために戦争を起し、立派な重犯罪者になるぞ! そして立派な弁護士たちに裁かれ、それから立派な囚人になって、立派な電気椅子職人の作った高性能な電気椅子で公開処刑されるようにがんばるんだ!!」