
アルツハイマー型認知症になると脳内で作られる、たんぱく質の一種「アミロイドβ(ベータ)」はアルツハイマー型認知症の発症に大きく関わっていると考えられています。
しかし、正常なアミロイドβよりも大きな異常なたんぱく質ができてしまうと、排出されずに蓄積されてしまうのです。認知症を発症する20年も前から脳に溜まり始めていると言われています。
蓄積したアミロイドβは、脳細胞を死滅させると考えられています。記憶の主体である脳細胞が死滅すると物忘れは多くなります。また、アミロイドβは血管の壁に沈着することもあり、脳出血の原因となることもあります。
アミロイドβはなぜ溜まる
アミロイドβは、たんぱく質が分解されたもので、脳内40個前後のアミノ酸からできています。分解された時の微妙な差で、無害で排出されるものと、毒性が強く、たんぱく質が脳に溜まりやすいものに分かれます。
最新の研究では、アミロイドβの蓄積をアルツハイマー型認知症の始まりとする「アミロイドβ仮説」に基づき、毒性の強いアミロイドβの産生を抑え、分解や排出を促す方法が研究されています。
九州大学名誉教授・社団法人プラズマローゲン研究会副代表・レオロジー機能食品研究所代表 医療法人社団ブックス 藤野 武彦 理事長
1964 九州大学医学部卒 1976 同大医学部第一内科講師 2000 同大健康科学センター教授 2002 九州大学名誉教授、レオロジー機能食品研究所代表 2003 医療法人社団ブックス開設、同理事長 2011 NPO 法人BOOCS サイエンス設立、同代表理事 2014 一般社団法人プラズマローゲン研究会設立 同臨床研究部 代表理事日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本超音波学会専門医・指導医など「脳疲労」という理論を聞いたことがあるだろうか。医療法人社団ブックスの藤野武彦理事長が提唱し、注目されている。
この脳疲労の研究を長年続ける中で「プラズマローゲン」という物質が認知症を改善・予防する効果があることを突き止めた藤野理事長。
500万人ともいわれる認知症の患者を救いたいと奮闘する藤野理事長に話を聞いた。
―プラズマローゲンとは何なのでしょう。
人や動物の体内にあり、抗酸化やイオン輸送に重要な役割を果たすリン脂質の一種です。ストレスを受けると脳細胞が酸化され劣化してしまう、これが脳疲労の主な原因ですが、プラズマローゲンは、脳細胞の酸化、脳疲労を守ってくれるのです。
―認知症とプラズマローゲンの関係は。
認知症の中でもっとも多いアルツハイマー病の研究は、患者の脳内に異常に蓄積するタンパク質「アミロイドβ」や「タウ」に関するものが中心でした。
プラズマローゲンに関しては、20世紀末にアメリカで、アルツハイマー病患者の解剖された脳で減少していることが明らかになり、その後カナダや我々のチームが、生存中の患者血液で減少している事を見つけました。私は長年の脳疲労の研究から、プラズマローゲンが脳疲労、認知症のカギになると考えるようになりました。
そこで、国のプロジェクト研究として、プラズマローゲンの抽出・精製から始めたのです。それは予想以上に困難を極めましたが、幸いにも研究チームの馬渡志郎博士がそのほとんどすべてを突破する発見をし、2009年、ついに高純度のプラズマローゲンを大量抽出・製造することに世界で初めて成功したのです。彼は、九州大学の同期で脳神経・赤血球膜の生化学的研究に関しては世界的権威です。これで一挙に動物、ヒトへの投与が可能になりました。
その結果、九州大学医学研究院( 片渕俊彦准教授) とレオロジー機能食品研究所における動物実験( アルツハイマー病モデルマウス) で、プラズマローゲンは①海馬の神経細胞を新生する②βアミロイドによる認知学習障害を改善する③神経炎症・βアミロイドの蓄積を防ぐ事、及びそのメカニズムが明らかとなりました。
そこで、今度は2013年に、福岡大学医学部( 坪井義夫教授、合馬慎二助教) と共同でアルツハイマー型認知症40人を対象に単盲検臨床試験を実施。プラズマローゲン1㎎投与群では、プラセボ群に比べ統計的有意に認知レベルの向上が見られました。その後、レビー小体型認知症や意味性認知症でも改善例が見られています。

TBSテレビ「夢の扉+」で、プラズマローゲンが取り上げられ、大反響を頂きました。 弊社サプリメントは、TVに出演していた先生の特許を元に開発したものです。 ・言葉がスラスラ出てこない ・頭がすっきりしない ・もの忘れがひどい といった認知症のような症状に悩まずに元気でいたいユーザーに支持されています。